マダム

サスペリアのマダムのレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
4.0
印象的な音楽、色彩、少女たちの館、魔女といった点では、まさにオリジナルの神髄を正当に継承している。
しかし物語を紡いでしまったことで、サスペリアを否定してしまったのではなかろうか。これは良し悪しではなく、別の物語なのだ。
魔女はどうして生まれたのか?抑圧か?何からの抑圧?闇、溜息、涙という魔女の名のメタファーは何か?魔女のメタファーは?現在に魔女は必要か?必要ならばなぜ必要なのか?魔女は生まれたのか、それとも生まれざるを得なかったのか?
生まれざるを得なかった魔女が現在まで生き永らえ、そしてこれからも存在しつづける必要はあるのか?スージーはそれを拒んでいるように見える。なぜ?
という疑問が浮かんでは消え、浮かんでは消えして、何かをつかみそうになるけど、それが何なのか分からない。
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