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サスペリアの93n35i5のレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
3.0
バレエ団の女性達の躍動感と力強さの底に鎮座する魔女と魔術と儀式。
ファッション誌のような雰囲気の良さ、冷戦が続き混沌とし抑圧的だった当時の時代背景を絡め、女性達の内なる爆発を揶揄している部分も悪くない。
しかしながら観終わった後はこの作品の見せ所である魔術や儀式のグロが個人的に作品を落としている気がした。血や臓物や怪物を使った演出はとてもデリケートで作品性を左右し美しくもチープにもなりうるが、この作品は完璧後者。モンスターは世界観に合わず興醒めだし、裸体も晒せば良いって訳じゃない。なんでもアート的に見せればまあ格好はつくかもしれないけど逆に普遍的で詰まらない。
母という存在の暖かさ(悪の粛清,慈愛を施す)という要素も流れからして全く染みない。とにかく見た目だけで中身が薄い。
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