常木さおり

彼女がその名を知らない鳥たちの常木さおりのレビュー・感想・評価

4.2
『オーバー・フェンス』では
彼女は鳥になっていたのにな…


情緒不安定な役をさせたら
右に出る者が居ない、
さすがの蒼井優、安定感。
私が演者として好きな理由のひとつ。

眉間にしわを寄せ、
しかめっ面、罵倒、
目尻にシワをたくさん作って
嬉しそうに笑い
大粒の涙を流し、細くて長い指で
それを拭う。
毎度ながら、見入ってしまう。

今回はいろんな意味で
体を張っている。


そして、陣治。
阿部サダヲである訳が
最後で理解できる。
ご飯の食べ方や不潔さの
不快感は最後には払拭されている。


回想シーンのメダカのくだりから
涙腺崩壊のスイッチが入り
涙が止まらなかった。
本来なら笑う所なのに?笑う所だから?
こそ泣けたんだろうな。
回想シーンの音楽もまた涙を誘う。

見返りを求めない愛。



その昔、『オーシャンズ11』で
ブラット・ピットがどのシーンでも
何かしら食べている
ということ事があった。
仕事以外で食べる時間がないので
いっそのことそういうキャラに
してしまったという話を聞いた事がある。

で、ふと思ったのが
そういえば、松坂桃李って
他の映画でもこの映画でも
脱いでらっしゃっていて
性欲の処理してるのかしら、、、