(人が人を愛することのどうしようもなさ)
.....て、これは石井隆監督の映画のタイトルなんだけれど、この映画見終わって浮かんできた言葉がこれで......
これもひとつの愛の形で、ひと組の男女の生き様で。
十和子(蒼井優)はこんな生き方しか出来ない娘だったろうし、陣治(阿部サダヲ)もこんな愛し方しか出来ない男だったろうし。
無償の愛、とか、高尚な愛とか、そんな言葉は使いたくない。
ただ男と女が出会って、いろいろあったあげくに一緒に暮らし始めて.....
結局、人が人を好きになっちゃうって感情はどうしようもないよなぁ、て
諦念に行き着いちゃうワケです。
蒼井優、阿部サダヲのふたりは、時に演技を超えて物語上の人物そのものに思えてしまう瞬間があって、否が応にも惹きつけられたし。
竹野内豊、松坂桃李の珍しくクソ野郎な役柄も中々だったし。
けっして好きにはなれない、けど、嫌いにもなれない作品でした。