yaeko

彼女がその名を知らない鳥たちのyaekoのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます


観始めは辛かった。
不快、嫌悪、理不尽、、、そんな言葉を体現したかのような人物しか出て来なくて。

だけど観終わっていちばんに思ったよ、これは、愛以外の何者でもないって。
無償の愛、なんて言葉でも形容し難い、深く深く、広い広い、愛。

陣治は、どんなに撥ね付けられても、自分の気持ちを貫き、全うした。
ひたすらに一途に愛して、守って、最期の瞬間まで十和子が迷わないように、罪に潰れないように、生きていけるように照らして。

十和子は、最後の最後に、ちゃんとその鳥がなんという名前なのか、やっと、初めて知ったんだろう。

あまりの、その愛の大きさに、思わず泣きたくなったりしたんだけれど、この想いは涙で流さず、自分の奥の奥の内の内にずっと留めておきたいような、そんな気持ちになった。
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