village123

彼女がその名を知らない鳥たちのvillage123のレビュー・感想・評価

4.0
十和子は歳の離れた陣治と同棲していた。野卑で取り柄のない彼を蔑みながらも、彼の給料で自堕落に過ごす日々。昔に酷い別れ方をした恋人を思い出しては悶々としていた。そんなとき、十和子に新しい恋人ができ、困惑して心配する陣治から「また恐ろしいことになる」と告げられる。

十和子がひたすら酷い女で、陣治が異常に優しい男という構図から、もしかして陣治には異なる側面があるのではと思わせる展開が自然で良かった。
陣治が十和子に執着する理由が曖昧ではあるけど、十和子の幸薄そうな様子には守ってやりたくなるような印象がある。
阿部サダヲの演技はメリハリがあり、映像生えするけど、陣治の人物像としては、もっと寡黙な方が良いと思った。
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