すみ

彼女がその名を知らない鳥たちのすみのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます


「あなたはこれを愛と呼べるか」
これが愛じゃなかったらなんだって言うんだっていうくらいに最高の愛だった
あんなにぞんざいに扱われても何の迷いもなく「楽しかったなあ」って言える陣治の愛が計り知れなくて涙が枯れた。
あなたとかきみじゃなくて、陣治だけが十和子を十和子ってバカみたいに何度も呼んでたなあ
「北原さんがにっこりしてくれるはるんならぼくなんでもしてあげたいわ!」っていう台詞も、一緒に暮らし始めてから「十和子がわろた!」っていう台詞も全部全部痛いくらい健気で、陣治の行動は全部、十和子に好かれるためじゃなくて十和子を好きだからあるものなんだなと思いました。
「俺は十和子の為ならなんでもできるで」って何度も繰り返された台詞が最後の最後にめちゃくちゃ響いた。
最高だった。原作も読みたい。
すみ

すみ