白石和彌監督作品は大好きだし、今作もクオリティはめちゃくちゃ高かったと思います。ただ、そもそもこの本も脚本も全く乗れなかったです。白石さん、あなたはこんな物を撮りたい人じゃないはずだ。
まずもうアバンタイトルから最悪でして、こいつがジョン・ウィックに撃ち殺されるくらいの溜飲が下がるシーンがあればよかったのに、何なんですかね、まったく。
その他の登場人物にも全く感情移入できず、脚本も不自然な部分が多かったです。
泣いてください感全開のラストからエピローグも冗長でウザかったです。キリスト教観が大嫌いな私にはあの人にも全く感情移入できず。愛の定義をそこに持っていかれると、あーそうですか、って感じ。
白石監督の演出は良いと思うんですが、とにかく本が、お話が合わなかったです。
役者陣はみなさん素晴らしかったです。蒼井優さんと阿部サダヲさんはさすが。あと、松坂桃李くんは白石作品に完全にハマりましたね。これがあっての「孤狼の血」だったとは。笑
ちなみに「孤狼の血」は大好物でした。
一応、納得いかないながら記録しておくと、あの人はキリストですよね。納得いかないなー。まぁどうでもいいや。