このレビューはネタバレを含みます
結局人は、そのときの自分勝手なフィルターを通してしか相手の行動を見ていない。
なんだこの汚くて執拗な気持ち悪いおじさんは・・!
から、事情を知った後、同じシーンを見返してみると、ぜーんぶが全部、
なんだこの無償の愛は!母親かっ!
ってくらい、陣治にじーんと心打たれるのだ。人間って本当に勝手!
十和子ももちろんそんな自分勝手な人間であり、フィルターをかけ替えて走馬灯のように今までのことを振り返ったその矢先に、大切な人が目の前から飛び去ってしまうという悲しいエンディング。
でも、誰に話すこともなくひとり秘密に耐えてきた陣治が、最後の最後で「どや〜俺の愛深かろう〜」的に今までのことをネタバレするという展開はどうなんでしょうね。ちょっとカッコ悪くないかしら笑