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彼女がその名を知らない鳥たちの821のレビュー・感想・評価

4.0
白石監督の映すラブストーリー。前半は、蕩けるような愛というよりドロドロとした執着心のイメージがまさったので、白石監督っぽいな?という印象で見ていたのですが。最後で持ってかれた〜!!純愛ですやん、こんなの。泣くしかないわ。

最初っからなんでジンジと十和子が一緒にいるのか全く分からなかったんですけどね。最後に全部説明されて、全部腑に落ちました。ジンジがああいう風貌に落ち着いていったのも流れが映し出されてたし…。
黒崎も、水島もクズでしかない。十和子はジンジに出会えてて本当に良かったよ…。彼女に幸あれ。彼女もクズだが。

あ、あと白石監督作品はどこかにレトロな昭和チックな雰囲気が漂うから好き。背景に赤茶っぽい色が結構入ってて、どことなく懐かしさ漂う感じがするのよね。荒んだ感じもするのだけど。作品の色調がとても良い。
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