『海辺の生と死』を観た。
傑作とか、名作とか、佳作とか、そういう賞状は飾らない。
でも、霊(たましい)で撮る作品だった。
ミサイルが飛んでくた今日観るべきではなかったかもしれない。
ただ、ただ、辛かった。
例え私が突撃隊長の性格だったとしても、
やはり私は女で、
死に向かう好きな男を見送ることしかできないのだと思い知らされた。
満島ひかりが本能で演じているのは観る前から分かっていた。
永山絢斗も良かった。
トエの生命力に押されながら、国に逆らう事の出来ない一個人の戸惑いが生身の姿でそこにあった。
生きなきゃ。
「好きな人に会わないのは、その人を殺しているのと同じだ」って金城一紀が言ってた。