FutosiSaito

海辺の生と死のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

海辺の生と死(2017年製作の映画)
3.6
 島尾敏雄の妻、ミホが書いた原作の映画化。
 奄美の自然がすばらしい。ロングショットの多さは、それを見せるためだろう。
 また、シマの言葉をそのまま使っている。唄も含め、標準語に「吹き替え」しないのも監督の意図だ。
 何より、監督の「戦争時のロマンスを美しく描きたくなかった」という発言を見たあとは、この映画の意味が違ってきた。
 そのままのシマと文化を描き、見てもらうということなのだろう。
 そう思うと、いろんなものが感じられ、印象に残る作品になった。
 ゼロ戦の空軍特攻でない、海軍特攻を描いているところも、興味深い。
FutosiSaito

FutosiSaito