奄美の自然と島の音が美しい。だけど、ずっと戦争が影を潜めていることに気づくとその静けさが恐ろしく思えてくる。基本的に動きの少ないカメラワークで、一つのショットやセリフの間合いをかなり長めにとるので、気が狂うかと思った。満島ひかりが祈るように行った儀式や浜辺でのシーンは、なんかもう異様さすらあった。
ただそこにいるだけで圧倒的な存在感を放つ満島ひかりのすごさ。この映画は満島ひかり以外には考えられない。初めて夜の浜辺で会ったときの「人目につかないよう海の道を来たのです」がとても可愛らしかった。
好きな人と離れたくない、離したくない…