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DESTINY 鎌倉ものがたりのKUBOのレビュー・感想・評価

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)
4.0
11月7本目の試写会は、かなり楽しみにしていた「DESTINY 鎌倉ものがたり」。予告編の段階から、妖怪は出てくるし、貧乏神は出てくるし、監督はあの山崎貴だし、期待MAXでの鑑賞です!

まず一言。「高畑充希、かわいい〜!」。

もう一言。「実写版ジブリだわ、これは!」

京都を舞台にしたものでは結構あったけれども「鎌倉だから」って理由で、妖怪も幽霊も普通に出てくるっていう設定からまず楽しい。

山崎貴のヒット作「Always 三丁目の夕日」の原作者「西岸良平」の漫画「鎌倉ものがたり」を、またしても膨らませて楽しい楽しいファンタジーにしてくれました。

堺雅人と高畑充希夫婦が迷い込む「夜市」なんか、妖怪たちが市を開いていて、絵面は「スターウォーズ」の様。

いつも渋〜いじいさん役ばかりの田中泯の「疫病神」もいい! コミカルな田中泯も面白いなぁ。

死んでも「幽霊申請」して現世にとどまれる制度とか、姿形を変えて現世に残る「魔界転生」制度とか、それらを司る「死神」役の安藤サクラも普段とはまた違った使われ方でいい味出してる。

でも、何と言っても、まだ某テレビ番組で大ブレイク前の「高畑充希」をヒロインにしたのが大正解! 見れば納得だと思うけど、可愛くて、可愛くて、堺雅人が命をかけて守ろうとするのがよくわかる!

いくつかのオムニバス的エピソードを積み上げてから、最後の展開は「まさにジブリワールドの実写化」! ちょっと不気味で夢のような異世界を、山崎貴はCGで作り上げた! プレミア数日前まで作り込んでたって話だけど、日本でもこれだけ純粋なファンタジーを子供だましではないレベルで映画化してくれる時代になったんだな〜と、ちょっと感慨。

もちろん、あの「山崎貴」だから、泣かせどころも押さえてはいるんだけど、これは泣かせる映画じゃなくて、本当にジャパニーズ妖怪ファンタジー! ついて来れない人もいるかもしれないけど、私は大好きです。

エンドロールにかかる主題歌が「宇多田ヒカル」だし、どこまでも完璧な布陣。

鉄道マニアにはCGで再現された初代「江ノ電」の勇姿も見れます。

とりあえず、年末邦画の大本命でしょう。楽しいよ〜(^_^)
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