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DESTINY 鎌倉ものがたりのdeenityのレビュー・感想・評価

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)
3.0
明けましておめでとうございます!今年も拙い文章力で備忘録程度に感想を書いていきますが、少しでも皆さんの何か参考になれば幸いです。今年もよろしくお願いします!

ということで一発目を映画館で見てきました。最近は結構話題のためにも予定になかった作品も見る回数が増えてきました。
堺雅人と高畑充希の夫婦が鎌倉に住んでて奥さんが黄泉の世界に連れてかれてしまうファンタジー作品。
まあだいたい内容の予想はつきますからね。ファンタジーの規模で言ったら確実に海外には劣りますし、どう勝負しているかがポイント。

本作の魅力は夫婦の和やかな関係と妖怪を作品に取り入れた世界観。
まずは夫婦の点。すごく良かったです。特に高畑充希が可愛いです。見ているだけで癒される雰囲気があって、堺雅人の独特のオーラと相まってにこやかに見守ってしまいたくなるような夫婦ですね。堺雅人はどの作品見てもあんな感じですが、逆にあの演技で様になるのは彼以外ありえないようにも思えます。「そんな悔しがり方、今日日の役者は誰もしないぞ」ってのもこの人ならOKになってしまいますからね。夫婦だけでなく、配役としてマッチしていたんじゃないでしょうか。

世界観ですが、多くの方が『千と千尋の神隠し』に似通ったイメージを持たれているようですが、妖怪ってのは日本の文化でもありますからね。ファンタジーとして勝負するならそういう文化的な部分で勝負するのは面白いと思いますし、その点共通するジブリのそれからインスピレーションを受けているのは間違いないでしょう。
実際黄泉の国に行ってからの世界観は結構見応えありました。画力があって惹きつけられました。妖怪のクオリティは想像がつきましたが、世界観だけは想像を上回る出来でした。

ただその世界観で言わせてもらえば、まずこの作品の根本の部分、つまりは鎌倉の町の時代設定がイマイチわからん。何となく現代における鎌倉という町の特異性を取り上げたのはわかる。だけど、なんか服装は和装やら洋装やら様々で、街並みも古いのやら新しいのやら、ファンタジーの一言で強引にまとめるのではなく、もう少しはっきりと示してくれた方がスムーズに作品に入り込めたのに、とは思った。
加えてせっかくの素晴らしい黄泉の国のシーン。CMも見てたし、「いつ来るのかな」と思ってたらラスト30分だけかい。こんだけ惹きつけるものがあるのに非常にもったいない。

ストーリーは意外とわかりやすいながらも伏線をしっかり拾って構成されているから楽しめるは楽しめるんだけど、浅い。というかいらんシーンが多いかな。謎の本田家のくだりとか、推理事件のくだりとか、「え、別になくても行けたんじゃない?」的な気はした。
そうは言っても前半部分は◯。でも黄泉の国辺りから何じゃそりゃ。残り時間が迫ってるんで、って感じで詰め込んだの?出ていく方法の伝授も雑。高畑充希に会うシーンの描き方も雑。というか早っ!そして対抗手段の想像の力。その力ありゃ何とでもなるやろ。悠長に竹刀で戦ったり道作っとらずに、もっと効率のいいことやらんかい。というツッコミ連発の展開なので、せっかくの世界観は脚本によって全て台無し。

表面には面白かったんだけど、もうちょい脚本を練ってきてほしかったってのは正直なところです。
タイトルの意味は黄泉の国に行けばわかります。