賽の河原

DESTINY 鎌倉ものがたりの賽の河原のレビュー・感想・評価

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)
2.8
高畑充希「私もお母さんみたいに先生のことずっと支えて行けるようになりますね(意訳」
カメラが堺雅人に寄る。
ワイ「ここでボソッとセリフで『もう充分支えてもらってるよ』みたいなこと独りごちたらクソダセェな〜...」って期待して見てたら、堺雅人が本当に
堺雅人「もう充分支えてもらってるよ...」ってボソッとセリフとして発言してて面白かったです。
基本的に山崎貴監督の作品って叩かれてる印象しかないですけど、そんなに悪くないじゃないですか。と言う感じでしたね。
「伏線」っていうにはちょっと雑な気もしますけど後半になって色々回収されたりしますし、VFXだってまあそら海外の一線級の作品に比べちゃだいぶ見劣りしますけどしゃーないでしょ、みたいな。
登場人物のあんまし映画的とは言えない演技とか、「観てりゃ分かることを毎度毎度セリフでご丁寧に説明しやがって観客ナメてんのか」っていう演出とか、なんだか幼稚と言えば幼稚ですし、そういう拙めな演出が前半から少しずつ毎カット積み重なっていくことで最終的な到達点が高くないっていうのはありますよね。エンディングで色んな小道具のモチーフを使って「ほら、あのときのあれ、こうやって物語と呼応してたんですよ?」っていう製作者サイドからの「気の利いた演出」が入るんですけど、「いや、その伏線が活きてるっていう話ならこの話の根本的な課題は全く解決されてないし、むしろこの話は終着点のない堂々巡りじゃないですか」ってちょっと困惑したっていいますか、全然いい話じゃないじゃん...というね。まあ高畑充希はかわいかったんで良かったんじゃないですか。
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