「河童なんて、普通だよ。」
高畑充希扮する亜紀子は車の窓から外を眺めます。
外では、鎌倉の綺麗な海が広がっていました。彼女は作家の奥さんになって不安だと話します。堺雅人扮する一色先生の奥さんは23才という、まだ幼い新妻でした。
鎌倉は、通常の街と違って不思議なところだと一色先生は答えます。
年の離れた可愛らしい妻と二人、古い一軒家に入って行きます。
亜紀子はゆったりとした鎌倉での生活かと思いきや、締め切りに追われる日々に慌ただしく過ごしていました。
その内に奥の納戸には行くなと夫から告げられますが…
人気漫画の実写化です。
原作は少し読んでいました。
古都である鎌倉には、たくさんの古くからの妖気が溜まっていて、妖怪や幽霊、魔物などは普通に住んでいます。
たくさんの魔物たちが徘徊する、こんなに楽しい鎌倉ならば、ぜひ住んでみたくなります。
妖怪の悪戯には気をつけなくてはいけませんが。
とても不思議な世界なので、原作を少し知っていた方が、この独特な雰囲気のストーリーに入って行きやすいと思います。
この映画から観た人だと、あまりに現実離れしているという印象が強く、受け入れられにくいかもしれません。
それでも、現代とCGを組み合わせた世界は、とても不思議で楽しく出来ていました。
ひょんなシーンに顔を出す、お庭に遊ぶ小さな魔物や街角を歩く妖怪が面白かったです。
「わたし、良い奥さんになりますから。」
想像力があれば、黄泉から戻れるのかな…