最初はあまり(全然)期待していなかったけど、予想に反してかなり好みな作品だった。
小説家の先生の元に嫁いできた亜紀子。嫁ぎ先の鎌倉は、妖怪や幽霊が共存する不思議な土地だった。貧乏神の来訪や幽霊騒ぎが巻き起こる中、ある日、妖怪の仕業で亜紀子の魂が抜けてしまう。
原作はおそらくオムニバス形式なんだろうけれど、そのせいでエピソード1つ1つの繋がりが薄い中、上手くつなげてメインストーリーの天頭鬼のエピソードが盛り上がるようにしている感じ。
堺雅人と高畑充希のらぶらぶ夫婦っぷりにきゅん。実際にも作中でも年齢差があるけど、それをおかしく感じさせない自然な夫婦の演技が良かった。
「亜紀子を取り戻しに黄泉の国へ行く。命をかけても構わない」
ここは特にかっこいい!
堤真一演じる編集者が亡くなってしまって、家族のそばにいるためにカエル男になるエピソードがいじらしくて泣けた。
まんぷく福ちゃんの死神役も新鮮。
あとはどこか懐かしくなるような音楽と情景がとても良かった。さすがALWAYSのスタッフチームだなぁ。
映画館で観ても良かったな!と思った作品だった。