私は絶対許さないの作品情報・感想・評価

私は絶対許さない2018年製作の映画)

上映日:2018年04月07日

製作国:

上映時間:119分

3.3

あらすじ

東北地方の田舎で育った中学3年生の葉子(西川可奈子)は、メガネに化粧っ気のない素朴な女の子。厳格な父(友川カズキ)と、女々しく意地悪な母(美保純)と、優しいがどこか他人事の様に接する祖母(白川和子)と、小さな弟と妹に囲まれて平凡に暮らしていた。 あの日までは……。 年末、若い男達に無理やり輪姦されたのだった。元旦に全身傷だらけで帰宅した葉子を待ち受けていたものは、冷たく突き放す家族と親戚だ…

東北地方の田舎で育った中学3年生の葉子(西川可奈子)は、メガネに化粧っ気のない素朴な女の子。厳格な父(友川カズキ)と、女々しく意地悪な母(美保純)と、優しいがどこか他人事の様に接する祖母(白川和子)と、小さな弟と妹に囲まれて平凡に暮らしていた。 あの日までは……。 年末、若い男達に無理やり輪姦されたのだった。元旦に全身傷だらけで帰宅した葉子を待ち受けていたものは、冷たく突き放す家族と親戚だけだった。体のみならず、心もズタズタにされ、天涯孤独の様な気持ちだった。ひょんなことからレイプ犯の一人である若者の養父・早田(隆大介)と出会い、援助交際という名の契約を交わす。どうせ私は傷物なんだから……。 冬休み明けの学校でも、瞬く間に輪姦された噂は広まり、イジメが始まった。その間も援助交際でコツコツと大金を稼ぐ葉子。一刻も早くこの地獄から自力で抜け出すために。そしていつか、あの男達に復讐するために……。 そんな体験を実際に持つ雪村葉子さんが35歳になって執筆した手記を元に、その半生をたどる衝撃のストーリー。彼女は日々何を見て、何を感じ、何に対して復讐しているのか。あの男達への思いは……。

「私は絶対許さない」に投稿された感想・評価

レイプ、それも集団レイプをモチーフにした作品というと、主演女優賞や作品賞に輝いた「告発の行方」、「さよなら渓谷」、「ポエトリーアグネスの詩」等があるが、実際に性暴力被害を受けた雪村葉子さんの手記を精神科医でもある和田秀樹監督が映画化した本作は、それらの作品と一線を画す。
この作品の最大の特長は、被害者であるヒロインを軸とした展開だけでなく、その目線カメラで映像が繰り広げられているところ。
だから冒頭に出て来るショッキングなシークエンスは、恰も観客も同じ目に遭っているようなリアルな臨場感がある。
描かれた性暴力被害後のヒロインの扱いを観ていて、日本は立法・司法・行政の機関において被害者への支援システムが無く、何故このように冷たいのかと思う。
本作においては、仲の良かったクラスメイトが手の平を返して苛め、本来、救いの手を差し伸べるべき家族が逆に彼女の深い傷口に塩を塗って追い込んでいく。
四面楚歌、無間地獄のような状況にいる彼女だったが、ある偶然の出会いからそこから抜け出る糸口を見出していく。
映画の中で「15歳の元日、私は死んだ」という衝撃的なテロップや台詞が出て来るが、この作品は不条理にも地獄に落とされた彼女が、加害者たちへの「私は絶対許さない」という怒りを糧に、恰も身体を汚した男たちに復讐するみたいに風俗という「泥水稼業」で逞しく生き抜こうとする姿を描こうとしている。
このヒロインの学生時代を西川可奈子さんが、長じてからは平塚千瑛さんが体当たりの演技で、それを佐野史郎さん、美保純さん、隆大介さん等のベテランキャストたちが支えている。
紆余曲折の末に彼女が見出した生き方は、劇中に出てくるマクベスの「きれいはきたない、きたないはきれい」の呪文のように二面性を感じさせる。
主観映像で、レイプシーンが、リアルでした。
その後の心理描写も上手く描かれてました‼
元日、雪深い田舎町。15歳の葉子が5人の男に輪姦される場面から物語は始まる。
眼鏡を飛ばされ、視界を奪われたまま進行する主観映像。レイプシーンの“音”が生々しい。

フルカワ、キムラ、ヌマシタ、マサアキ、サイタ。

葉子が作中幾度となく読み上げる5人の名前は、なんとこのレイプ犯の実名だという。そして原作者の雪村葉子さんは、犯人の実名を出すことを条件に映画化を承諾したとのこと。実際に起きた事件を映画化した作品は数あれど、 半生の映画化によって犯人に復讐した例は他に無いのでは?

そのレイプ犯以上に酷かったのが、命からがら帰宅した娘を罵倒した肉親たち。いやいやあり得ないでしょこの対応。学校ではレイプされたことが知れ渡り、嘲笑といじめの対象になる。最悪すぎてヘドが出るが、これが日本の田舎の現実なのか。

15にして行き場をなくした葉子は、その後どんどん堕ちていく。歳を重ねるごとに透明感が失われていく様子が心に痛い。

メガホンを取った和田秀樹氏は精神科医で、これが初監督作品とのこと。それでここまでのクオリティとリアリティのある映画が取れるとは、すごいと思った。
mura

muraの感想・評価

3.5
ジェットコースター。急展開、予想外の連続で。

雪降る中、駅前で母の迎えを待っていた女子中学生がさらわれる。そして5人の男に犯される。翌日ようやく家にたどり着くも、父は厳しく母は冷たく、気持ちを理解してくれる人はいない。少女は「自分は死んだ」と思いこむ。そして以後は「自分の人生の傍観者」となる…

主人公の視点で撮影される。レイプされるところも、セックスするところも。POVってやつか。そうかと思うと、その姿を本人が俯瞰的に眺めているところもあって。「傍観者」が描かれる。

レイプされて復讐するっていう、先日見た『ミスミソウ』と似たような展開を想像していたらまったく違った。

悲惨で救いようのない話だけど、確かに世の中にはこういった不遇な人生を送る女子もいるんだろうなと。実話のようだし。けれども…今ひとつリアリティを感じない。

1つには演出。ノレなかった。田舎くさくイケていない女子を表すにしてもあのメガネはないんじゃないかと。ちょっと強引な感じが。強引といえば、最後にみんなをゆるして終わる感じも。

セリフもどうも。「私の手は君を撫でるためにある」かぁ。脚本は黒沢久子なんだ…

撮影方法は斬新だし、ところどころに面白いキャラクターも見えるんだけど…。赤い車に乗るヤクザとか(ここにも真珠が!)。

で、佐野史郎。こういうところにも顔を出すか。ホント頼もしい役者。
sets

setsの感想・評価

-
被害者自ら実話の書籍が原作
酷くて悲しい。。
20:50
劇場1
Cー13
Kuma

Kumaの感想・評価

4.5
前日に嫌なことがあったけど、それが吹き飛ぶほどに壮絶な内容だった。

死んだっていうから亡霊話かと思ったら、「死んだ=今までの私じゃなくなった」ことでした。

それにしても、周りの人々の最低さが嫌になる。その救いのなさが逆に清々しい。
Taikisss

Taikisssの感想・評価

3.0
もうなんか男であることがいけないことのように感じられます
flare

flareの感想・評価

1.5
2018/5/11 テアトル新宿
えりみ

えりみの感想・評価

3.8
R18+指定作品はWOWOWではそのまま放送されないから、という理由で劇場へ。とはいえ下衆な動機も多分に。
原作未読。存在も映画の特報で知った。
原作を読んでから映画を観るべきだった、と思いました。
15歳の元旦に集団レイプされた被害者の事件当日から30代の現在に至るまでの半生を疑似体験させる主観映像作品。
加害者の名前は実名を使っているとの事。
フルカワ、キムラ、ヌマシタ、マサアキ、サイタの5人。劇中では東北の田舎となっているが北海道での話らしい。一人じゃ何も出来ないヘタレヤンキー共全員ネットで晒し上げられ罰が当たればいい。

この作りで雪村葉子さんが満足しているならそれで文句は無い。
…無いが、エンドロール〜タイトルの後に改めて直筆?で「私は絶対許さない」と記してまで終わるのに、そのエンディングでSMの女王様として活躍するプレイシーンを第三者目線で流すのは陳腐というかB級エロ映画っぽくなって趣旨がブレてやしないかと。
エンタメ作品で散々POV映像をみてきているので、目線(カメラの位置)が微妙にズレているカットがあったり他の方のレビューにもあったけど「そこで目ぇ開けてソコ見るかな?」と疑問に感じるシーンも(目をつぶってしまい暗転、音のみのシーンがあってもいいと思うんやけど)。性被害に合うた事が無いので想像でしかないけど。
音についても、この監督さんは鼻が折れるぐらい殴られた経験が無いんやな(偉い精神科医らしいので当然っちゃ当然か)と。リアルな疑似体験を目指している事がよく分かるだけに細部に気を遣って欲しかった。
整形外科女医の「OK!」も気になったなぁ。整形した事ないから分からんけど何百万も払うてあんな風に言われたら、わしならキレる💢

とはいえ、いきなり始まる輪姦シーンの凄惨さは怯むぐらいの描写、しかも長い。被害者役の西山可奈子さんはまさに体当たりで演じている。
摂食障害による吐きダコや自傷疵が消えない、自分の事を第3者的に俯瞰で見つめるもう一人の自分等、さすが精神科医の監督さんやな!と思える細かい描写もある。
大人になってからの女優さんも身体張って頑張ってたとは思うけど、
個人的には糖尿病のヤクザを演じた隆大介が一番印象に残った。見せ場は2回もあるし刺青も立派なモンやし、これが台湾空港で大虎になって謹慎明け?一発目の出演作とか。この面子やとやっぱ別格。
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