ぬーたん

誰が為に鐘は鳴るのぬーたんのレビュー・感想・評価

誰が為に鐘は鳴る(1943年製作の映画)
3.5
1943年、つまり80年近く前の作品!1940年のヘミングウェイの小説の映画化。この邦題(小説の)の素晴らしきことよ!”だれが”ではなく”たが”。若い頃に小説を読んで、この”たが”にズキューンとなり何度も唱えていた😅たがためにかねはなる~チーン♫さて映画は初めて観た。2時間超えはちょっと疲れる。しかもオリジナルは170分だそうだ。
スペイン内戦が舞台だが、実際はラブストーリーが主だ。それも美男美女。
ロバートにゲイリー・クーパー。イケメンだけど、生まれた時にはもう死んでた方だから、私でも知らないわ。『オペラ・ハット』『昼下がりの情事』の2作のみ鑑賞、それもかなり昔。『風と共に去りぬ』のレッド・バトラー、ヒッチコックの2作品で主役にオファーがあったらしいが、断ったという。いやー、もったいない。私生活は波乱、不倫相手パトリシアはその後、私の好きな作家ロアルド・ダールと結婚。自伝では『生涯で愛したのはゲイリー・クーパーただ一人』と言わしめた。二枚目はツライね。60歳で亡くなる。
マリアをイングリッド・バーグマン。前年の『カサブランカ』で評判となった。今作はヘミングウェイが『バーグマンしかいない!』とご推薦。バーグマンも私生活では妻子ある映画監督と不倫、略奪婚。でも離婚した。今作ではまだ20代だったバーグマン、とにかく美しい!ばっさり切ったショートヘアがまた似合ってる。荒っぽさもいい。
ゲリラのリーダー役のエイキム・タミロフはアカデミー賞助演男優賞にノミネート。カティーナ・パクシヌーはアカデミー賞助演女優賞を受賞、と無名の脇役たちの演技が光っていた。
そして肝心のお2人は、キスシーンでのあまりにも有名なセリフ。なるほど、これか。とちょっと満足した。後は何となく演技は上手くなかった感じで、まあ美男美女だからね。
とはいえ、ラストシーンは、素晴らしかった。あのカット。
ゲイリー・クーパーがラストに見せ場を作り、印象付けた。いい男♡
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