面白い。
最後はサマーウォーズのような様相を呈してきた。
二人のトマという男が世界の辺境、つまりグリーンランドへ旅をする話。
おそらく描かれている二人のトマは、現代人(都会人に限らず、もはや世界中で暮らす先進技術にこなれた人々)がかなり個人的に、その心に抱える集合的無意識や葛藤のメタファーであるとは思うが(少なくとも僕には多々共感できる部分がある)、とても上手に、滑らかに「映画」という容れ物へと染み込ませている。
そして音楽が妙に良い。
これは秀逸であると言って良いのではないか。
ただ、そんなことはどうでも良い。
たとえこの映画の内容が、男女がひたすらセックスするだけの話でも、じゃんけんするだけでも、座ってるだけでも、僕の印象はほとんど変わらなかっのではないか、、、
と思うほど、なんだこの画は。
内容なんてどうでもよくなるほどの、圧倒的な自然。美。
ずっと見てられる画というのは、それほど多くはないと思うが、まさにそんな画がずっと続いた。
せこい。
とても好みの映画だった。
しかし一つだけ腑に落ちない。
世界のこんな辺境まで来ると、インターネット回線を接続するときにあんなFAX音のような音がなってしまうものなのか
それほどまでの、異界なのか
そんなはずはないと、思うのですが、、