ひしくい

バトル・オブ・ザ・セクシーズのひしくいのレビュー・感想・評価

3.5
1人の人間や1つのモノが、もっと大きな集団や概念を象徴するものとなってその運命を背負う/背負わされる構図が苦手なのもので、観ていて辛かった……。
そういう理由で薄目で観ていたので映画の出来云々はあまりよくおぼえていないのですが、時代考証はきちんとされて70年代の雰囲気は良く再現できていたように思います。ただ、レビュー等を読むに、当時/実際の試合を知る人からすると、当の試合に関しては微妙なところもあるようなのでもうちょっと調べたい。

あと、知人からは「女性差別(ジェンダー)の問題かセクシュアリティの問題か、どちらかに集中したほうがよかったと思う」という感想をもらったのですが、①その2つは本来切り離すべきではない、繋がってる問題だと思うし、②ビリー・ジーン・キングという1人の女性を軸にしている以上どちらかを欠くことはできないだろう、と思うから、その辺はあんまり気にならなかったかな。
でも映画の描写が不十分だったか、もっと構成を洗練する余地はあったかもしれない。
ひしくい

ひしくい