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バトル・オブ・ザ・セクシーズのmfのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

時代背景の描写は上手く描かれていた。映画的に見せるとすれば、もう少しビリージーンとマリリンの関係性と心理の変化推移が描かれていた方が垢抜けた作品になったかなぁ。

1972年女子シングル全米オープン優勝者、ビリージーンキング。女王にも輝き、賞金10万ドルを突破。女子プレイヤーの賞金値上げを要求。全米テニス協会主催の大会は男子の賞金が女子の8倍も高い。男子の方が集客が見込めるとの言い分だがそこには性差別があった。
彼女は大会をボイコットし同日程で大会を立ち上げるという。彼女は全米テニス協会を抜けた。ビリージーンたちはウーマンリブとしてテニス業界を変えるべく活動していく。PMIのバージニアスリム杯ができる、賞金は7000ドル。ビリージーンには夫がいるがある日美容師のマリリンといい感じになり一度情事を起こす。慌てて二人で家を出てくる様を見た周囲は愛人だとすぐ気付く。マリリンは専属美容師として一緒にツアーに回ることに。ツアー中のホテルで愛人マリリンと夫のラリーがバッタリ会う。ラリーはビリージーンのホテルでブラジャーが落ちてるのを見る、勘付いたようだ。ビリージーンはマリリンとの関係により、調子が狂いバージニアスリム杯で負けた。再びラリーはバッタリ会ったマリリンに釘をさす。
ビリージーンを負かしたマーガレットは男性至上主義の豚ことボビーリッグスにエキストラビジョンマッチで見るも無惨にボコボコにやられてしまった。ビリージーンはボビーの戦いに挑む決心をする。ビリージーンは女子テニスとウーマンリブを守ることを賭け、ボビーリッグスは女は男のレベルにはない事を証明するために闘う。
ボビー戦を控えたビリージーンはインフルエンザにかかってしまう。一方、ボビーは女装して羊を追いかけながらテニスの練習をしたりふざけたパーフォマンスが続く。インフルエンザから復帰したビリージーン。いよいよボビー戦を控え、試合直前、美容師のマリリン登場。動揺した感じはないビリージーン、試合前に髪を整える。
まさにbattle of sexesが始まる。試合が始まるとふざけた練習を繰り返していたボビーはすぐに真剣勝負だと気付きモードチェンジ。第1.2セットを立て続けに取るビリージーン。メディカルタイムを挟み流れを変えるボビー。しかし力及ばずビリージーンに破れる。
柄にもなく悲しみに打ちひしがれるボビー。喜びと誇りに震え人生を賭けた闘いに勝利し涙が止まらないビリージーン。
ビリージーンはその後、離婚し、新たなパートナーを設けるが、男女平等LGBTQの権利や性差別と何十年も闘い続け、女性初の大統領自由勲章を授与された。
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