KEIGOKATAOKA

バトル・オブ・ザ・セクシーズのKEIGOKATAOKAのレビュー・感想・評価

3.9
バトル・オブ・ザ・セクシーズ。
オープンしたてのシネクイントにて。
.
閉館したシネパレスの場所に、
前にパルコにあったシネクイントがリニューアルして復活オープンするという渋谷の映画を継承しててすごく好感。
館内も綺麗になっててステキでした。
.
本編は、自分が産まれるはるか前の実話をベースにした、性差別に立ち向かった伝説のテニスプレイヤー、ビリージーンキングの話。
まったく見たこともないプレイヤーだったけど、エマ・ストーンが素晴らしい。
.
単に「同じ観客動員をしているのに女性プレイヤーの賞金が、男性の10分の1くらい」っていう至極ロジックのしっかりした真っ当な意見を発端にしてるのだけど、
一見芯の通った彼女自身も、その場その場の感情や衝動に苦悩しながら、道化さながら男性至上主義(金のため)を掲げるボビーリッグスと「わかっているけど、勝つことが世の中を変えるきっかけ」だとわかってて立ち向かう姿を見事に演じていて、一個ステージ上の女優さんだなーと思っていた。
.
ただ、この物語には、本当の意味での「敵」が表現されてなくて、差別に対しての戦う具合が少し表面的かなとも思ったのが残念。
とはいえ、試合のシーンのまるで実際リアルタイムでテレビで見ているような感覚。
70年代ファッションを感じる女性プレイヤーや登場人物たちのオシャレ感含めて、
見終わって気持ち良い映画だった。
KEIGOKATAOKA

KEIGOKATAOKA