ボビー・リッグズを完全な悪役にはせず、ダメな人ではあるんだけどどこか憎めないキャラにしているのがいい。そんな役をスティーヴ・カレルが演じるんだから問題あるわけがない。再現度高くてびっくりするし。
ビリー・ジーンと美容師が恋に落ちるシーンを、アップの多用と音楽だけで見せるのはまさに映画的。わかりやすすぎる!という人もいるかもしれないけど。
しかしこの映画、ビリー・ジーンとボビーの話でありながら最後にアラン・カミングがあのセリフを言うってのがなんとも憎いですね。もっていっちゃった感じ。
個人的には、ビリー・ジーンの旦那ラリーに一番感情移入したかなあ。『君の名前で僕を呼んで』のマイケル・スタールバーグを思い出した。立ち位置は違うのだけども。
あとニコラス・ブリテルの音楽がいい。