アタフ

バトル・オブ・ザ・セクシーズのアタフのレビュー・感想・評価

4.2
思ってたより良かった!思ってたより良かった!(重要なことなので2回言いました)

久々にここまで「マジざまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」と思える映画を観ましたよ!!とってもスッキリする映画でしたね、フェミニズムであったりLGBTであったりと様々なメッセージを含んでいる作品だとは思いますが、単純な勧善懲悪映画としスッキリできることは間違いない!またスポーツエンターテイメント映画としても抜群に面白い!!
この映画を見た日は『REVENGE リベンジ』も続けて観たわけですが、どちらも今年のベスト10に入りそうなくらい素晴らしい映画でした。

それにしてもあの麗しいエマ・ストーンでも髪形を変え、メイクもせず、もっさりした眼鏡をかけると結構ちゃんとダサくなるというのが驚きだ。
徹底した役作りにエマ・ストーンの演技における執念のようなものを感じました。
最初は可愛いだけの女優だと思っていましたが、今ではまさに実力派女優としての立ち位置を確立したのではないでしょうかね。

この映画を観る前の印象と少し違うところが何か所かありました。

まずは同性愛要素。

エマストーン演じるビリー・ジーン・キングと恋に落ちる美容師のマリリン、初めて彼女に髪を切ってもらうシーンが妙にエロチックだな…と思っていたらドンドン深い仲になっていき、最終的にはにはベッドインである。まさかエマ・ストーンのレズシーンが見れるとは思っていなかったので、なんかこう得した気分になりましたよ(^ω^)
女性の地位向上がテーマの映画かと思っていましたが、同性愛者の葛藤というテーマであるとは思いませんでした。

また“男性優位主義の代表”ボビー・リッグスの描き方もただ悪い奴とだけ描くだけでなく、彼の家族との関係や、彼なりの葛藤を描くことで彼をただの悪役としないところに好感が持てました。彼は確かに悪いですが本当に悪いのは彼を応援し、彼の勝利を願っていた連中ですよね。ボビーはある意味ショーを演じてただけですから。

それもあって最後のビリー・ジーンとボビー・リッグスの対照的な"その後"にも考えさせられる。

それにしてもアメリカは女性トッププレイヤー vs 元男子チャンピオンの55歳という試合ががあれだけ大々的に行われるあたり規模の大きい国ですね~~~
しかもテレビでハッキリと「女性は男性よりも劣っているからボビーが勝つ」と主張しできてしまうのですからもう何でもありの国ですね。
アタフ

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