このレビューはネタバレを含みます
エマストーンもスティーブカレルもいつも通り素晴らしい演技だし、非常に見応えありました。
フェミニズムに気を使って優等生的に撮ってるので堅苦しさもありますが、メガネでほぼすっぴんのエマストーンが意外なくらい美人に見えたのと、スティーブカレルはどんなに暴言吐いててもチャーミングってわかったのが新発見笑。
ビリージーンだけじゃなく、ボビーの家庭側の事情を描いていたので一元的な見方にならず観れたし、後半でボビーが息子と心が離れていくのをエスカレーターという舞台装置を使って絵的に見せていたのはさすが上手いなと感じました。
あとはテニスシーン凄い！ほんとにエマストーンとカレルが特訓して撮影したらしいけどプロの試合にしか見えない。長回しで小細工がほぼない。動きやサーブの速さが凄い。
まあテニスというスポーツの特性上、引きの映像が多くて本人がやってるのがわかりにくいのが残念だけど。実際のスポーツ中継で引き絵が多いスポーツはやっぱり映画だとやりにくいな。
劇中で言われてるフェミニズム発言に真新しいものはないけど、この人が推進して広めてきたと考えればやはり凄いなビリージーン。
一つ勝手にこの映画から受け取ったメッセージをいうと
「人の優劣は性別にはない。勝ち負けはその人個人の資質や努力とその時々の状況によって決まる。」ってことかな。ぐうの音も出ないな笑
