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バトル・オブ・ザ・セクシーズのwoosのレビュー・感想・評価

3.5
TOHOシネマズシャンテにて字幕版を鑑賞。
2018年新作劇場鑑賞62作目。
客席は満席。
テーマ「女性の地位向上」
アト6ウォッチ作品。

※以下この映画を楽しんで観た人と、この映画が大好きな人は、不快になる文章なので読まないほうがいいです。


[全体として]
実際にあった出来事の実写化らしいが、その出来事自体を知らないので、本当の所は分からないが、映画的には思ってたのと違った。
もっとスティーブ・カレル演じるボビー・リッグスが悪い奴で、強い女性であるエマ・ストーンが演じるビリー・ジーン・キングに正義の鉄槌を喰らい「ザマァ」って感じになるかと思ったら、割と出来レースな流れの裏側を見る様に感じてしまった。

[良かったところ]
いい演技というか、人間くさい人々の己の欲望が抑えきれない感じがよく描かれていたと思う。
女性の地位向上に尽力した人を描いているという点では、良かったんじゃないかと思う。そういう人がセクシャルマイノリティーであったという点からも。

[気になったところ]
何となくいろんな人のパーソナリティを無理に詰め込もうとして、それぞれのキャラクターが掘り下げきれてない感じがして、全体的に薄味だった様に思う。
そして、別にこの映画を見る限りでは、ボビー・リッグスがそこまで性差別主義者のクソ野郎の様には見えない(ギャンブル中毒のクソ野郎ではある)ので、悪役として弱いなぁと。。選手としては年寄りだし、どっちかっていうと弱者側に見えてしまうし、試合前に練習しないという取ってつけた様な描写を入れられても、溜飲は下がらないなぁ。テニス協会のお偉いさんも悪役だったけど、全然絶対的な存在ではなかったし。

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割と楽しみましたが、そこまでではなかったです。
フェミニストの方にはオススメです。
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