楽しそうなポスター!
エマ・ストーンとスティーブ・カレルのラブコメかと思って映画館に入ったら、全く違った!
もっとも、コメディー要素は十分に含んだ作品なので、けっこう楽しい。
テニスにはあまり詳しくないが、随分昔に、海外のテニスプレイヤーの名前の中で、キング夫人という呼称に何か違和感を持ったことだけは憶えている。
この映画のキーワードはまさに『キング夫人』なのである。
半世紀前には、世界中が男性上位、日本もアメリカも専業主婦が常識であり、職業を持った女性には居心地のよくない社会であった。
エマ=キングはこの不条理に立ち向かう、これに対抗するヒールがスティーブ=ボビーであり、両者の戦いがクライマックスとなる。
エマ・ストーンもスティーブ・カレルも結構愛嬌があり、壮絶な戦いの中にユーモアが感じられ、ドロドロせず、爽やかなところがにくい。
今日のLGBT理解、metoo運動につながる先駆者としてキング夫人を取り上げたわけだが、説教臭くないのはエマ・ストーンの演技によるところが大きいのでは、ララランドのエマとはあまりにも違うので、びっくり。
メガネ、すっぴん(ほぼ)でも十分に可愛い。
それにしても、こんなバカなイベント(キングvsボビーのエキシビジョンマッチ)を企画して盛り上がるアメリカ人てやっぱりバカだな!