キミシマユウキ

バトル・オブ・ザ・セクシーズのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.7
全米女子テニス覇者のビリージーンキングは女性選手の賞金が男性より圧倒的に少ないことに怒り新たなテニス協会を立ちあげるが…

『ララランド』『ラブアゲイン』
!!エマ・ストーン!!
『フォックスキャッチャー』の
!!スティーブ・カレル!!
W主演のスポーツドラマ。
実際にあったテニス界の「性別間の戦い」を描いた伝記映画。


生物学的に、女は男に勝てない。


そんな男性優位社会にSTOPをかけた女性、ビリーの愛と戦いのお話。
別にセクシーな人達が戦うわけじゃないので期待しないこと!(笑)
実際あった出来事だし、映画になってるくらいなので展開は読めちゃうのだが、盛り上げ方が上手い!
作中でも抑圧され、馬鹿にされ、虐げられる女性達!時代ゆえに自分の愛の対象をさらけ出せない者達!
そんな溜まりに溜まったフラストレーションを最後の試合で見事にスッキリさせてくれる。
途中の対戦相手同士のやりとりもプロレスの煽りあいみたいで楽しく、全体的にコメディ調で進むこともあり見易いだろう。

そして役者陣がいい味出してる!
主演のエマは普段の美人を抑えて強い女性を熱演!眼鏡でボサボサの髪でも芯にある魅力は取り除けませんね!
そして対戦相手のスティーブカレルの絶妙なウザさ!!これはカレルにしか出来ない技!!
なのに嫌いになれない!彼にもしっかりドラマがあって憎めない!
そんな2人の化学反応が絶妙なのだ!
あとはいちいち名言ぽいセリフになるアランカミングと全てのヘイトを集めるビルプルマンが素晴らしかった。

まぁある意味”アメリカ映画”ぽいのでクサすぎる展開が苦手な人には合わないかもしれないが、
スポ根ドラマって熱過ぎてちょっとクサいくらいが丁度良いのです。
ぜひ、女性を蔑んでる上司とか先輩がいたら今作を見してやりましょう。

エマストーン✖️スティーブカレルのファン、フェミニストの方、そして生物学的に男性に女性は勝てないと思ってる方にはオススメの作品。