フェミニズムVS性差別主義者という、観る前の単純なイメージとは違い、良い意味で複雑。
ビリーとボビーは、安直なヒーローやヒールではなく、清濁併せ持つ深みある人物として描かれていて、とても人間臭い。
見終わって観ると、メインは男VS女のテニス対決というより、窮屈な社会で生き辛さを抱えた人たちのドラマのように感じた。
あとエマ・ストーンなんですが、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー取ったとはいえ、そこまで演技派なのかね〜〜と思っていた(何様)
しかし今作は、流石エマ様!って賞賛したいほど、ベストアクトだったと思う。
スティーブ・カレルはいつも通り最高。胡散臭いオッサンやらせたら、右に出る者なし。露悪的な発言の裏に、彼なりの考えを窺わせる表情の塩梅などが絶妙。