1973年、男女平等を訴える女子テニスチャンピオン、ビリー・ジーン・キングと、男性優位主義を貫く元男子チャンピオン、ボビー・リッグスによる、世紀の一戦の裏側を描いた伝記映画。
女性テニスプレーヤーって、昔は報酬が男性よりはるかに低くて、観客が入る云々という理屈よりも、女性のプレイは男性と比べて迫力がないから面白くない。だから報酬は低いと思われていたんですね。
そんな中で、女性代表として闘った女性テニスプレイヤーの話。
監督は『リトル・ミス・サンシャイン』のヴァレリー・ファリス&ジョナサン・デイトン夫妻ですが、明るく元気が出る映画を期待するとちょっと違うかもしれません。
社会性もあるためか、最終シーンまでは盛り上がりに欠けた部分はありましたが、嫌なやつが最終的にやられるという勧善懲悪的なストーリーで観終わったあとは、気持ちが良いものがあります。
いつものちょっと小悪魔的なキャラと違う、エマ・ストーンも良かったのですが、やっぱりスティーブ・カレルの不快ぶりが最高です。
『フォックスキャッチャー』『マネー・ショート』に次ぐキャラクターだなと思いました。感情的で人間ぽくてこういうキャラ演じたら右に出るものはいないですね。