ニクガタナ

バトル・オブ・ザ・セクシーズのニクガタナのレビュー・感想・評価

3.7
字面で見るとなんだか妖しいタイトルの「実録庭球男女頂上決戦!1973」スティーブ・カレル、実在モデルの元男子テニス世界チャンピオン、ボビー・リッグスにそっくり。自身の原形留めない熱演。メガネ姿もかわいいエマ・ストーン、市川実日子みたい。女子世界チャンピオン、ビリー・ジーン・キングに合わせるにはかわいすぎ。眼鏡フェチとしてもたまらん。総じてキャラ立ちが良い見事なキャスティングだったが、特に気になったのがボビーにビタミン剤とか提供してたあいつ、超絶胡散臭かった。不本意ながら終盤あいつに釘付け。実話ベースにしてはちょっとやり過ぎなきらいのある脚本ではあるが、硬軟のバランスが良く、細かいエピソードがどれも面白い。ボビーがギャンブル中毒者の自助集会で演説を打つところが特に可笑しかった。好きなことやって何が悪い!問題は賭けが下手なことだ!という理論はちょっと説得力ある。中毒ぶりの描き方ではカウンセラーともギャンブルしてるのが愉快。ボビーはただ賭けがしたかっただけのお調子者で、男女差別思想の本当のクソがちゃんと他に描かれてるのが鑑賞後の印象良くしてあって上手い。ビリーの旦那がブラを手に取り情事を察するシーンが切ない。その後の対応含めいい男なのに…。ゲイのスタイリスト、突然締めにいいこと言って美味しすぎだ。
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