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バトル・オブ・ザ・セクシーズのmotoのレビュー・感想・評価

3.0
このテニスの試合が行われていた当時、自分は子供で、おもちゃのロボットと怪獣を戦わせていた。世の中の事など何も分からず、無邪気な時を過ごしていた。

“女子”テニスプレーヤーのキング夫人を知ったのは、もう少し歳を重ねた時だったが、既にその頃は世代交代していて、彼女はベテランプレーヤーだった。

ビリー・ジーン・キングが、テニスの試合で戦うのは、純粋なテニスに対する情熱以外なにものでなかったと思う。
求道者のようにテニスを追い求める彼女には、次々と戦いがやって来たんだと思う。

テニスだけでなく、人が何かを追い求めると、いろいろな壁が立ちはだかってくる。
彼女は純粋で真っ直ぐなゆえに、困難にも向かって行ったんだと思う。

彼女は様々な壁を打ち破って行ってくれたおかげで、今の私達が進んで行ける。
彼女が真正面から戦っていた時代から半世紀を経た今、私達は様々な壁に戦えているのだろうか?

ビリー・ジーン・キングの流した涙と同じ涙を、今も誰かが流していないだろうか?
彼女から返ってきたボールを、真正面から打ち返すことができているのか?
私達に問われている事かもしれない。

でも、テニスは楽しくやるのが一番いい!
延々と続くラリーのようなテニスが。
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