圧倒的茶番劇!!
いまがこういう時世なので、女性の地位向上とLGBTの話題に沿った映画ができた印象。
全米女子テニスチャンピオンのビリーが、賞金の圧倒的男女格差に抗議して女子選手達と立ち上がった。
そこで、ギャンブル依存症で元全米男子テニスチャンピオンのボビーが目をつける。
「男と女の頂上決戦をやろう」エキシビジョンマッチを開催することに。
スポンサーを招待し一世一代の「賭け」をしたボビー…
そんな中、ビリーは遠征先で出会った美容師のマリリンと夫に隠れて付き合い、遠征にも同行させる。
夫とマリリンの狭間でもがくビリー。
離婚を突きつけられ後がないボビー。
果たして勝負の行方は?!
物語の本質的には女性が主役であり、いつか自由で平等な社会が訪れる。というのがテーマだった。
ラストの「自由に人を愛せる時代が来るよ」というセリフが全てでした。
これはよかったけれど、明らかにコメディでギャグみたいな話しをここまで感動的に描くのはムリがあるように思う。
試合は大層な規模だったけど、現役の29歳の女子チャンピオンと、とっくに引退した55歳の元選手のオッサンの試合なんか、そんなもん結果なんか分かりきってるのに、ここまでシリアスな感動作みたいに映画化しても…
おそらく史実もお祭り騒ぎだっただけなんじゃないかと勝手に推測してしまいました。
それなら最後まで笑いを貫いて欲しかったのに、やけに大真面目路線になってしまって、冷めてしまった感がありました。いや引いた。
そして毎度のことながら、エンドロールで実際の写真を出してきたところで…一気に現実に戻された気がして興醒め…
こういう映画のあるあるが詰まった作品だった。
エマ・ストーンをはじめ役者はみんな似てた。