バトル・オブ・ザ・セクシーズの作品情報・感想・評価

バトル・オブ・ザ・セクシーズ2017年製作の映画)

Battle of the Sexes

上映日:2018年07月06日

製作国:

上映時間:122分

あらすじ

1973年、全世界で9,000万人の目をくぎ付けにした決戦があった。女子テニスの世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと、元男子チャンピオンのボビー・リッグスの戦いだ。 女子の優勝賞金が男子の1/8だったこの時代、男女平等を求めたビリー・ジーンは仲間と共にテニス協会を脱退し、“女子テニス協会” を立ち上げた。 待ち受ける数々の試練に立ち向かっていたビリー・ジーンに、“男性優位主義の代表”と…

1973年、全世界で9,000万人の目をくぎ付けにした決戦があった。女子テニスの世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと、元男子チャンピオンのボビー・リッグスの戦いだ。 女子の優勝賞金が男子の1/8だったこの時代、男女平等を求めたビリー・ジーンは仲間と共にテニス協会を脱退し、“女子テニス協会” を立ち上げた。 待ち受ける数々の試練に立ち向かっていたビリー・ジーンに、“男性優位主義の代表”として挑戦状を叩きつけたのが、ボビーだ。ギャンブル癖のせいで最愛の妻から別れを宣告されたボビーは、この試合に人生の一発逆転もかけていた。果たして、一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンが、すべてをかけて戦う理由とは? 全世界が見守るなか、“バトル・オブ・ザ・セクシーズ=性差を超えた戦い” が幕を開ける──

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」に投稿された感想・評価

たろ

たろの感想・評価

3.8
強い女性の物語。男尊女卑の色濃い時代に立ち上がり奮闘した女子テニス選手ビリー・ジーン・キング。これが実話だとは。前知識なしでも面白くて、上海行きの飛行機の中で一人興奮した。最後は機内で思わずガッツポーズ(隣の人寝てたから)。

ビリー・ジーンについてもテニスについても疎くて、この話はこの映画で初めて知ったのですが凄い女性がいたもんだ。脚色は多々あるとは思うけれど、女性が男性よりも下に見られることが当たり前の世界で立ち上がる勇気。

ラストまでのくだりが少しテンポ遅い感じもするけど、ゆっくりじっくり描くのでラストの感情移入がしやすい。LBGTにも触れるとは思ってなかったので、いきなり女性同士でいい雰囲気になった時は若干戸惑いました…。にしても旦那が良い人すぎるぞ!!本当に旦那が良い人!!!

女は男よりも下と思っている男性が全て悪いんじゃない、悲しくもこの時代はそれが当たり前だった。その中でテニスにおいても同じ試合でも賞金等は当たり前に女性は少なかった。

スティーヴ・カレルはモヤモヤするけど憎めない感じで良かったなぁ。周りの男性は女性を完全に下に見ていて本当にムカつくけれど、彼はきっと純粋にギャンブル狂だった。笑 でもこの対戦にプロ男性vs女性をやったら話題が取れる、お金が動くと考えることに至ったのはやっぱり根深く男尊女卑が根付いていたからだと思うのでやっぱりモヤモヤするな。

エマストーンは、これは本当にエマストーンだったのかを疑うレベルで凄かった。メイクや髪型、雰囲気を変えるとここまで人は変わるのかということにも驚いたし、何より演技が素晴らしかった。何が何でもという迫真に迫る勢い、最後の涙は感動した。この映画のためにテニスを猛練習したらしいけど、その点も含めてもう凄いとしか言えなかった。アカデミー主演女優賞V2を期待してる。

このレビューはネタバレを含みます

なんとなく予告編の雰囲気から先入観でクソ男vs聖人女性みたいに思ってたけど、素晴らしい人間ドラマだった。
それぞれがどうしようもないし、なんとも言えない悩み葛藤諸々を抱えていて、ヒリヒリする。
何よりボビーの描き方が秀逸。今のご時世、トランプに仮託しているのかと思ってたけど、全然違って、ボビーの人となりから始まって哀しみを描いていた。だからこそそういう個人を作り出してしまった雰囲気とか世の中が最低に写る。
hirogon

hirogonの感想・評価

4.0
キング夫人とボビー・リッグスのテニスの対戦のニュースは、微かに記憶に残っています。
でも対戦に至る背景に、こんな人間ドラマがあったとは知りませんでした。

当時の女子テニスチャンピオン、ビリー・ジーン・キング(エマ・ストーン)。
対するのは、既にシニア世代に差し掛かった元テニスチャンピンのボビー・リッグス(スティーヴ・カレル)。

本作は男女差別・LGBTという視点より、”自分らしく生きる”ことを描いた作品。
それは、ビリー・ジーンやボビーだけでなく、映画に登場する人物全般に言えること。
実話として実在の人物が良く描かれていて、映画としてもとても面白かった。

二人が対戦するまでの経緯が興味深く、ラストの対戦シーンでは結構感情移入しています。
だから、エマ・ストーンとスティーヴ・カレルのテニスの試合シーンは本物には及ばないとしても、練習の成果が十分に感じられる内容で声援を送りたくなる熱さがありました。


(以下、ネタバレ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


1973年。
ビリー・ジーン・キングは、女子テニス界のトップとして活躍していた。
一方、元テニスチャンピオンのボビー・リッグスは、現役を引退して久しく、ギャンブル依存症で、奥さんのプリシラ(エリザベス・シュー)とは離婚の話がでていた。

当時の全米テニスの優勝賞金が、男子12000ドルに対して女子1500ドル。
女子は男子の1/8の賞金。そりゃ不満も出るって。
ビリー・ジーンは全米テニス協会に賞金のアップを要求するが、受け入れられず協会を追い出されて、新しく女子テニス協会(WTA)を立ち上げる。

ただ、彼女は女が優れているとか権利を声高に主張しようとしていたわけでも、男に勝ちたかったわけでもない。
”女性に対しても敬意を払って欲しい”、それが彼女の素直な気持ち。

ボビーも、単純な保守的な男尊女卑の考え方に凝り固まったおやじというよりは、当時としては普通という感じ。
自分が置かれた現状を何とかしたいともがく一人の人間であり、テニスという手段でもう一度注目を浴びるべく、ショービジネスとして女子テニスのトップ、ビリー・ジーンとの対戦イベントを希望していた。
しかし、単なる見世物になることを嫌って、彼女はボビーの申し入れを断ります。

その後、ビリー・ジーンは、美容師のマリリン(アンドレア・ライズボロー)と惹かれ合うようになるのですが、夫に対する罪悪感が付きまといます。
そして、そんな心の悩みはテニスの試合にも影響し、ライバルのコート夫人に敗戦を喫する原因となります。

ボビーは、ビリー・ジーンを破ったコート夫人に試合を申し入れ、二人の対戦が実現します。結果は、ボビーの完勝。
その後、ビリー・ジーンが、ボビーとの対戦を決意して試合に至る展開は、ラストの熱い対戦に繋がっていきます。

エンドロールで、二人のその後も説明されます。
ビリー・ジーンはラリーと離婚し、マリリンと暮らす。LGBTQの啓蒙活動にも取り組む。
ボビーは、プリシラと復縁。ギャンブル癖は止まず。

エンドロールのボビーの写真を見ると、スティーヴ・カレルのボビー役は、かなり本人に似てました!

P.S.)ラリー・キング
ビリー・ジーンの旦那さんですが、映画ではとても奥さん思いのいい夫。離婚という結末は誰も悪くないのですけど、旦那さんには、ちょっと気の毒に感じました。
Hiroe

Hiroeの感想・評価

3.2
エマ・ストーンがビリー・ジーン・キングを好演。まるで別人のような顔で出てきて、化粧でここまで変わるんだなと思った次第。
彼女のようなパワフルで強い人は敵も多いけれど、彼女のような人がいたからこそ、我々は今、自由な暮らしができるわけで、本当に感謝しなければならないのだろうなと思うのです。
ララランドよりもエマストーンの演技がだいぶ上手いのでほっとしました。
Zhenji

Zhenjiの感想・評価

3.3
作品としてもなかなかのクオリティだし、史実としてこんなことがあったのかと興味深い。しかも約40年後の今なお芯の部分は変わっていないことは、me too運動に象れるように明らか。
なんだかなー
‪最高の作品だった。70年代の性差別、LGBTへの偏見やとても美しい百合シーン、手に汗握るテニスのシーン全てを取っても深く考えさせられ、面白かった。男性至上主義VS女性の権利改善をテニスの試合で左右する政治的な難しいがはっきりしている作品だ。‬
単純な男女によるテニス対決ではなく、
そこには性に対する考え方が含まれる
深いヒューマン映画だった。

女子テニス会で不動の強さを持った
エマストーンが演じる主人公の
ビリージーンキング。

プレイヤーとしての順位だけでなく、
結婚もしていて、
公私共に不満はないように思えたが、
男子プレイヤーに比べて、
賞金が愕然とする程
低い事を訴えるところから、
この物語は始まる。

最初は女子の権利を主張する戦いが
ずっと続くのかと思ったが、
とあるきっかけで、
人には公開出来ないセクシャルな
秘密を持つ事になり。。。

という展開だったが、
エマストーンの深みある芝居、
スティーヴカレル演じるボビーが、
最高すぎるところ、
それぞれのキャストの顔を
アップで撮る事により、
心理描写が描かれてる点等、
静かな映画ではあるが、
見どころが沢山ある内容だった。
>|