ぬーたん

嘘八百のぬーたんのレビュー・感想・評価

嘘八百(2017年製作の映画)
3.3
800レビュー目にちょうど良いタイトルを発見!『嘘八百』って嘘が付いてるけど、まあいいか😅
700レビューが昨年12月だから最近スローペース。
これはいかん、後半は気張りましょ!
数字でチョイスしただけの作品なんで全く思い入れはなく、予想通り今一つだった。
主演は中井貴一。同年代で一緒に年を重ねて来た、とまあ勝手に思ってる俳優のひとり。
『ふぞろいの林檎たち』の頃は何だか若さと魅力に欠けてたたけど、35年経って本当に、いい男になったなあと。
老眼鏡をパチンと合わせて掛けるのがお洒落というか、そんなお歳になったという、あ自分もね。
スタイルも変わらず良い。
演技は上手いし、人間性が滲み出ている。
お姉さんの貴恵さんは以前札幌に住んでいて、娘さん関係で間接的に知っていることもあり、中井姉弟は、何だか身近に感じる。
それは、有名俳優の父を持ちながら早くに亡くしたこともあって俳優としても苦労したことや、素朴な雰囲気が庶民的に感じるからかも。
今作では古美術商役で、それがまた何だか合っていた。
もう一人の主役は佐々木蔵之介。
貴一さんより7歳年下だけど、むしろ、この方の方が落ち着きと貫禄がある感じ。
割と遅咲きなのか、初めて観たのは10数年前辺りか?
朝ドラか大河だった。
京都出身で、今作の舞台の関西弁もスムーズ。
いきなり『蔵』が出て来て、それで蔵之介にしたか?と思っちゃった。
奥さんの友近、それぞれの子供たちは、素朴で、うーん、いまいちピンと来なかった。
『なんでも鑑定団』の中島さん風の近藤正臣と、芦屋小雁コンビ。
近藤正臣は若い頃は好きだったが、最近はやや出過ぎかな。
京都出身で喋り方は自然だ。
小雁さんは、最近『爆報』で観たけど、大丈夫かな?
坂田利夫や木下ほうかなどのコメディらしい面々。
その中でひときわ光ってたのが、ドランクドラゴンの塚地。
利休への思い入れが強く熱心に説明するシーンが一番笑えた。
表情が上手いね。こんな人、居そう!
導入部分は何だかあまりにもあっさりと…でややシラケる。
それからの展開も割とだらだら。
しかし、蔵さん演じる野田が、土を捏ねる辺りから、面白い。
茶碗完成までの過程を観るのは楽しいし、野田の真剣なまなざしと、協力する貴一さん演じる小池が、何だか一生懸命で可愛らしい。
ここから、コンビ、相棒、と呼べる関係になる。
そこからはクライマックスに入るわけだけど、流れる音楽がドラムで、何処かでこんな感じあったと思ったら『バードマン~』だわ。
比べるわけでないけど、ドラムで盛り上げるわりにショボイ。
コメディにしては笑えるシーンは少ないし、バディものにしては外野がうるさ過ぎる。
そして、何と言ってもラストのオチが…
好みでなかった。
でも、来年早々に続編が公開されるというから、好評だったということかしらん?広末涼子がマドンナだそう。
貴一さんと蔵さんのコンビはなかなか良かったけどね。
次の900レビューは何にしよう?
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