今年も観てきました、若手映画作家の発掘と育成を目的とする文化庁委託事業「若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)」の2016年製作5作品の上映会。1作30分、5作品連続上映の2番目。
今回のndjcの中では個人的イチオシ。頭ひとつ抜けている気がする。
役者を辞めて就職活動中の青年は、その日1日を汚れずに終えたいと願い、いつも白いTシャツを着ている。
一方、彼と同じ劇団にいた同棲中の恋人は今でも役者を続けている。彼はスライムで白い衣装が緑に汚れる彼女のビデオ映像を複雑な気持ちで眺める。
ある日、彼がコインランドリーに行くと、暴力による復讐を請け負う男と出会う。何故かいつも汚れる彼のTシャツのように彼の気持ちにも変化が…。
わかりやすいメタファーを前面に押し出し、上手く描いている感じを受ける。彼に対する彼女の反応もなるほど、と。これは好き。