ダイセロス森本

羊と鋼の森のダイセロス森本のレビュー・感想・評価

羊と鋼の森(2018年製作の映画)
3.5
なぜ邦画!?と思われた方!いると思いますが、妹が山﨑賢人さんの大ファンで、なぜか新作公開ごとにお供させられるのです…。今作もそんな出会いでしたが、それなりに面白かったので、レビューを。

まず山﨑賢人くん、最近自分の殻、顔だけの俳優を破ろうと、必死にもがいている印象をうける演技。とても強く、でも純粋で、はっきりと意思をもった瞳。さらに前例のなさそうな調律師という役柄を演じ、ピアノを通して見つける自分を上手に演じていました。まだまだ演技には磨きがかかると思うので、大目にみてやろうぜ、みたいな点もあるけど、すごいと思う。
顔だけの俳優って最近増えてますが、ここまでブサイクになれる(ブサイクでも演技がしたいという表情!)イケメン俳優、なかなかいないと思ったのです。
ほんと、まだ卵だけどね。これからどう成長していくのか、どういう役柄を選んでいくのかが重要なポイントかもしれません。

彼の職場となる調律のお店の面々もまあ素敵。本当にあたたかい、日本の家族のような人たちで、安心できました。みんな、しっかりキャリアのある人たちで脇を固めるので、山﨑賢人君が多少おかしくても見逃せます。

ただどうしてもわからないのが、ピアノの姉妹ふたり。
あんまりかわいくないっていうともうバッシングで殺されそうなので言いたくないんですが…。海のシーンとか、ちょっとかわいくなさすぎてびっくりしました。いや、ごめんて。

こんなに調律って必要なの?ピアノ買いたくないわ。と思っているそこのあなた。これは異常です。こんなにしょっちゅう調律してもらうもんじゃないし、専属の調律なんてほんの一握りのピアニストにしか付きません。

音が変わる、「歌えなくなった」とか平気で口にだす姉妹ですが、あんたたち、技術も必要なのをわかりなさいよ!。って貧しい母ちゃんだから言いたくなります。はは。

とても綺麗で温かいお話でした。

ただちょっとながい~!
そしてお決まりのおばあちゃんオチやめて。