ぴよぴよ

羊と鋼の森のぴよぴよのレビュー・感想・評価

羊と鋼の森(2018年製作の映画)
3.7
数年前に読んだ宮下奈都の原作の印象があまりにも素晴らしくて…映像化を楽しみにしてました📚

我が家にもピアノがあります🎹
時々調律師の女性が来てくれてましたが、その時は何となく緊張してました。儀式に対峙するみたいで…彼女は多くを語りませんが、最近弾いてませんね?大事にしてますか?って言われてるみたいで(*´-`)

山崎賢人は朝ドラくらいしか見た事なかったけど…原作の主人公のイメージを壊さないピュアな感じに好感が持てました。

生きる方向性に悩んでいた高校時代、伝説の調律師板鳥と出会い、調律師の道に進もうと決めた主人公外村。

先輩達の教えを守り、ひたむきに鍵盤に向かう。弾く人の事を考えて調律する真摯な姿勢。

彼を見守る先輩調律師の鈴木亮平・三浦友和の多くを語らない静かな教え。一生懸命メモを取る真面目な若い教え子。

みんなで彼を育てようとしてる雪国の楽器店の暖かい雰囲気が伝わってきます。

さまざまなピアノとそれを弾く人達との出会いが彼を徐々に成長させます。

バックミュージックは極端に抑えられて静かな時間が続き、演奏の場面の盛り上がりを際立たせます。

うん…ここで寝落ちしたらイビキの音が劇場中に響きわたるぞ〜💤
ってくらいの静けさです(๑˃̵ᴗ˂̵)

見て一番思ったのは…こんなに静謐な音の世界を著しているのに、感動が大きかった原作って、なんて凄いんだろう!

どうやってこの音の世界を文字で表現してたんだろう…膨らむ想像は私の中でどう広がったんだろう…もう一度本を読み返してみたくなりました📖

そして…随分弾いてない我が家のピアノ…久々に調律お願いしてみようかなって思いました。ほったらかしで泣いてるかも💦
ぴよぴよ

ぴよぴよ