かんちゃん

羊と鋼の森のかんちゃんのレビュー・感想・評価

羊と鋼の森(2018年製作の映画)
4.6
去年鑑賞した作品です。

世界観が結構好きだなぁと
思ったのを覚えています。

小説の方も、綺麗な文章で
丁寧に物語を描いているような作品でしたので
映画化してもきっと
綺麗な作品になるのだろうと期待してました。

予想通り、いや、予想以上に
静かで、綺麗な作品でした。

調律師という職業がどのような職業なのか
深く知っているわけではありません。

しかしながら、細かい作業の1つひとつが
ピアノの音を作り出し、
ピアノに魂を吹き込んでいく事につながると
この作品を通して知ることができました。

それを考えたら、調律をする際の
フェルトを針で刺す音や
弦を弾く音
ピアノを磨く音が
とても心地よく聞こえてきて、
集中して観ていながらも
心はふわふわしている感覚でした。

そして、ピアノを通して描き出される
演奏者の様々な苦悩や葛藤と
それを乗り越えて成長していく様が
とても丁寧に描き出されていて、
とても繊細な作品だと思いました。

本当に心地よい時間を過ごすことができました。
かんちゃん

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