去年鑑賞した作品です。
世界観が結構好きだなぁと
思ったのを覚えています。
小説の方も、綺麗な文章で
丁寧に物語を描いているような作品でしたので
映画化してもきっと
綺麗な作品になるのだろうと期待してました。
予想通り、いや、予想以上に
静かで、綺麗な作品でした。
調律師という職業がどのような職業なのか
深く知っているわけではありません。
しかしながら、細かい作業の1つひとつが
ピアノの音を作り出し、
ピアノに魂を吹き込んでいく事につながると
この作品を通して知ることができました。
それを考えたら、調律をする際の
フェルトを針で刺す音や
弦を弾く音
ピアノを磨く音が
とても心地よく聞こえてきて、
集中して観ていながらも
心はふわふわしている感覚でした。
そして、ピアノを通して描き出される
演奏者の様々な苦悩や葛藤と
それを乗り越えて成長していく様が
とても丁寧に描き出されていて、
とても繊細な作品だと思いました。
本当に心地よい時間を過ごすことができました。