ピアノの調律師の成長譚。
派手さはないが、品良く仕上がっていて観る人を選ばない。
音楽ではなく、一音一音を丁寧に描く演出が印象的。「音」が主役といっても良いくらい。
ピアノ経験のない私が見ていても、調律師が良い仕事をしたか悪い仕事をしたかを、耳で聞き取れるのが嬉しい。
一方、本当の主役である山崎賢人の演技が拙すぎる。表情に乏しく、常にすっとぼけたような顔だし、セリフも笑っちゃうほど棒読み。他の作品でもそうなので、根本的に演技心がないのかも。
しかも、周りが三浦友和、鈴木亮平、上白石姉妹と演技巧者だらけなので、余計悪目立ちしている。
