ファーストカットからガッキーのアップ。もう作り手さんはお客さんが何を観に来たかわかってます。早くも自分はここで心つかまれたんですから、おっさんなんてほんとちょろい。
そんなおっさん殺しのガッキーがスクリーン上で大活躍。華のある姿だけでなく、回想シーンでは高校生セーラー服や、ヤマンバギャル？風メイク、チアリーダー姿までみれます。もう、ほんとに大サービスです。
少し真面目にいうとルックスだけでなく、この人は動ける女優さんというか、動作がシュッとしていて観てると気持ちいいというのはありますね。
主演のガッキーだけでなく、他の役者さんも魅力満開。相手役の瑛大の好演もさることながら、出てくる役者さんが脇役までふくめ豪華なこと！映画はお祭りというテレビ局制作らしいノリですね。いろんな人が出てきますが、その中でも特に謎の中国人役の蒼井優。彼女がスクリーンに出てくるだけ、しゃべるだけで前の席のおばちゃんが爆笑してました。
物語の展開的には、バラエティ番組で「ドラマあるある」をやったら出てきそうなことばかり。
仲間が悪口言われてる相手のところに乗り込んでひとこと言ってやるとか、自分の約束と仲間の約束どっちとるとか、メインテーマに乗せた練習シーンなどなど。ありがちで安っぽいテレビドラマと笑われそうだけど、あえて言う。笑われてもいい、自分はこんな世界が大好きだ！
心に傷を抱えた人間が何かを始めることで一歩踏み出す。そんなのおとぎ話みたいだけど、それってどんな人間でも信じたいことであるはずです。いろいろと批判されることも多いけど、そんなテレビドラマ的世界観が多くの人の勇気になってきたこともまた間違いないはずです、
とにかく自分は号泣しましたよ。お母さん役の真木よう子がいいんですよ。主人公多満子は母から受ける練習が嫌でしょうがないんだけど、最後に自分は救ってくれたのは、自分が一生懸命やってきたことっていうのが・・・この先は是非みてください。
テレビドラマ１クール分の魅力をぎゅっと圧縮した良作。笑って泣いて、また明日から頑張ろうという気になれます。卓球ユニからはみ出るガッキーの太もも観るだけでも元気になれるのでオススメ
