ふじぱん

ミックス。のふじぱんのネタバレレビュー・内容・結末

ミックス。(2017年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

瑛太が最高だった!良すぎる!
瑛太力でどんなシーンもよく見える。
蒼井優の中国人、広末の昔ヤンキー&赤髪も良かった。
新垣結衣のキャラはアホすぎて困る。浮気現場に遭遇したの時の「うわー!」から皿叩きつけるっていうクレイジーなリアクションは可愛かった。

骨格は王道のサクセスストーリーなだけに、古沢良太という名のある脚本家ならではのアレンジを期待したが全然。
全体的に強引感が否めない。巧く見せるために複雑化したせいでアラがモロに見えるので逆に巧くないと思ってしまう。
例えば「おかず」っていう単語の入れ方無理やりすぎて浮き上がってんなーとか。
ハギは有名なボクサーだったはずなのになぜあんなに現場で力がないのか。そんなやついるのか。
現場の人とか工場での仕事を格下に見てる視点がモロに入るのも最悪。
再度頼み込んで工場復帰するも直後に好きな人が迎えに来て無断で仕事を投げ出し試合に向かう新垣結衣のキャラ、こいつはクズ、報われてはいけない。
特にラストの試合ずっと回想とモノローグとオーバーラップさせるのはダメだろ。全然アガらない。そして何故そこで急に母親のエピソードが入ってくるのか、冒頭以外触れてないのに。安易な泣かせ要素には辟易とする。
夫婦の息子の描き方とか取ってつけたような感じだし、広末の旦那が会場に来たのも理由づけが浅過ぎる。なんで来たんだよ。来たら良い感じになるからっていう脚本の都合で来たんだろ。
あとこの描き方だと瑛太の義理の娘は確実にやばいやつ、卓球クラブに訪問した時には別のお父さんがいることはほぼ確定してるはず、なのに卓球クラブでは瑛太のことを「お父さん」と呼び、会場では下の名前で呼ぶ。怖。こいつはクソビッチになることが確定した。

演出も安い。
あの暗い青年の初登場シーンでのオタク丸出しな演技のつけ方からして時代遅れ。ここでも人を小馬鹿にした感じがある。
「一生懸命に生きてるやつを否定すんな」的な流れが劇中であるけどお前らもそれやってるからね。


こんなに書いても瑛太が良かったので嫌いじゃない。
ふじぱん

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