misty

メアリーの総てのmistyのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.5
最後の30分でテイストが変わり一気に印象が良くなった。文学者たちの人生を通して、男性たちと女性たちの闘い(争いではない)が力強く描かれている。メアリー・シェリーとパーシーの全てを描かずに、『フランケンシュタイン』の着想から執筆、出版までだけを丁寧に物語にしたのがよい。
『フランケンシュタイン』はそれだけ素晴らしく、この小説を読んだ人は首肯できるような作風になっていると思う。

実は途中1時間半までは期待はずれだったなと思っていて、エル・ファニングがこの役を務め切れていないとさえ感じた。だけど最後まで見るとまた味も違った。パーシー・シェリー、バイロン、『吸血鬼』の作者らも過剰に美化することなく描かれていて良かった。
misty

misty