ハレルヤ

メアリーの総てのハレルヤのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.7
物書きが好きな少女のメアリー。ある日詩人の青年であるパーシーと出会い、強く惹かれ合った事で駆け落ちする。しかし自由奔放な彼に振り回される生活で、心身ともに疲弊していく。その経験から後世に残る作品が生まれていくドラマ。

これはもうエル・ファニングに尽きるでしょう。まだ世間知らずな少女で好きになった無名の詩人のパーシーと駆け落ち。2人で生活するも彼には妻子がいた事実や借金取りに追われるような状態。2人の間に子供が産まれるも、幼くして亡くなってしまう悲劇も。

そんな波乱万丈を経験したことで、それを自分が好きだった物書きに落とし込んでいくメアリー。エル・ファニングの精神的にまいってやつれていく姿がリアルでした。

彼女を翻弄する運命にさせてしまったパーシー役はダグラス・ブース。なかなかのクズ男のパーシーを見事に演じていましたね。そんな見ててイライラする彼ですが、最後に見せた一面で僅かな救いがあるのも本作のポイント。

展開的には大きなインパクトはありませんが、キャストの真に迫る演技には釘付けになります。あの「フランケンシュタイン」がどのような経緯を経て18歳の少女から生まれたのか。2時間しっかりと引き込まれた気がします。
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