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メアリーの総てのchisatoのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
4.0
フランケンシュタイン作者の半生。前半は激しい恋、後半は男女差別の社会がテーマ。エルファニングの圧倒的魅力

燃え上がるような恋は、悲しい終わりが待っている。自由恋愛を主張する旦那と、それを色情狂と批判する両親。二者の違いは、私からすれば主観的に見るか客観的に見るかの違いだけの気がする。自由恋愛は私の概念に存在しない。一夫一婦制しか考えられない。この2人が上手くいかなかったように、駆け落ちや略奪愛など、周囲の同意を得られない恋愛はするべきではない、と言うのが私の現実主義的な意見。

どんなに出来のいい本を書いても、匿名でしか出版出来ない。性別が女性で年齢が若いから。若い女性がグロテスクで希望もない物語を書くのはイメージに合わないから。自分が就活しててさえ、男尊女卑は感じるけど、私これから男だらけの社会では働けないなと怯んでしまった。インターンの反省会で、活躍出来なかったとこぼしたら、女の子だからしょうがないよ、とフォローされたことを思い出した。主人公は最後まで諦めず、第2版で本に自分の名前を刻み文豪として名を残せた。強い。自分が強く生きられる場所を見つけたい。

邦題はリリーのすべてのぱくり?
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