あおい

メアリーの総てのあおいのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
2.8
命を賭して産んだ“怪物”さえも、彼女の手からすり抜けるのか…

エル・ファニングが出てるから、とりあえず観に行ったシリーズ( ^ω^ )今回は「フランケンシュタイン」の作者メアリー・シェリーを好演。「マイプレシャスリスト」のベル・パウリーも出てました( ^ω^ )

◎ストーリー
本屋の娘として生まれ、怪奇小説に魅入られた少女メアリー。人知れず筆を走らせていた彼女は、社会を斜めから見る詩人シェリーに出会い、惹かれていく。
「女が書く文章ではない」そう言われ、世に出ることが危ぶまれた怪作を、彼女はどう綴り、どう送り出したのか…

メアリー・シェリーが10代で「フランケンシュタイン」を書いてたことにびっくりした。そんでエル・ファニングが妖艶すぎて、年下には見えない。どんどん魅力出てきてほんまにすごい女優さんやなぁ。

ほんまに終盤の出版のくだりは、当時の社会の風潮や考えが色濃く出てて、それでも立ち向かうメアリーがカッコよく映った。そんで、夫やお父さんも結局良い人やったし、あれはあれでメアリーの選択ということで良かったのやと思った。

だがしかし、それまでが悠長やし、あまりの放蕩ぶりに辟易してくる。小説家ってあんな自堕落なんかよって思うと、本書き全般に嫌悪感覚えてしまう。

そんでずっとついてくるクレアは一体何がしたかったのか。実在したのか謎やけど、中々にウザいキャラでしたね。兎にも角にも可愛くて若いメアリーに、男は全員虜になっちゃったって話なんでしょうね。

あんなクズな人ばかりが集まってしまうから、メアリーは自立さぜるを得なくなってしまった訳ですが、それが彼女にとっての幸せやったのかは、結局彼女にしか分からないということなんでしょう。

伝記モノや静かな映画、エル・ファニングがとにかく好きならぜひ。案の定、睡魔と言う名の怪物がやって来ますが( ^ω^ )

2018年劇場鑑賞79作目
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