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メアリーの総ての62355cinema5のレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.8

劇場 No 210

年末恒例のミニシアター巡り
今日はKBCシネマへ
夏以降久々に訪れ、2作品を鑑賞
その1本目

「フランケンシュタイン」を生み出したイギリスの女性作家メアリー・シェリーの半生

19世紀のロンドン
小説家を志すメアリーは、父と継母、義妹と暮らしていたが、継母と折り合いの悪いことを悔んだ父・ウィリアムは彼女をスコットランドの知人・バクスターのもとへと送り出す
数週間後、バクスターの家で開かれた読書会で、彼女は妻子ある詩人、パーシー・シェリーと出会い、お互い惹かれ合う...

まあ、この出会いが彼女を波乱に満ちた人生へと導くわけですが、
私に言わせたら、パーシーはかなりのチャランポランな男で、メアリーと駆け落ちしてアッサリ妻と幼い娘を捨ててしまうような軽いノリの男
おまけに自由主義というか自由恋愛を標榜していて...何じゃそりゃ⁉️

また、後に作品を生み出すキッカケを与えたバイロン卿も少々イカれていて、かなりサイケな人だったというのが分かり、いつの時代にも変な奴はいるもんだなぁと...😩

でも、一癖も二癖もある登場人物とのエピソードとは別に、「死者を蘇らせる生体電気ショー」やバイロン卿邸でのエピソードも描かれて、フランケンシュタイン執筆への道筋が興味深く描かれていました✍️

世界で最も有名なモンスターの物語を、当時18歳の少女が書いてたのですから驚きですね‼️

小ネタとしては、K.ラッセル「ゴシック」のポスターにもなった、例の有名な「夢魔 インキュバスの呪い」の絵も出てきてニンマリ😁

また、この作品を観て、K.ブラナー版の「フランケンシュタイン」(モンスターを演じていたのはR.デニーロ、博士がK.ブラナーでした)を再視聴したくなりました
原作者のメアリーからの視点で観ることができるかもしれません👀

余談ですが、鑑賞後に調べたら、メアリーは子供を5人出産していますが、そのうち成人まで生き延びたのは、第4子だけだったようで...
それだけでも、すごい時代を生きてきた彼女の苦労が偲ばれました🎥
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