もけ

メアリーの総てのもけのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.0
自分が知ってるメアリー・シェリーの実際とは違い脚色されているので素直に「そうなんだ〜」とはならないのは仕方ないとして、女性の権利や主張が認められてなかった時代を題材にしたのは現代的だとは思った。
でも、映画としてこれといったインパクトもなかったのも事実…
予定調和というかなんというか…
少なくともメアリーの物語としては予告編でほぼ全部見せちゃってるようなもんです。
キャラクターとしての「フランケンシュタイン(の怪物)」しか知らない人にはどう映るか知らんけど。

女性作家が認められないというのは先日GG賞で話題になった『天才作家の妻』にも繋がる話なのでこういう脚色が悪いというわけではないけど(自分の名前で出せず苦労したというのは事実)、2人目の子供の生まれた時期をずらすのはどうかなぁ。描こうとしてるテーマの為の事実改変になっちゃってる。

ここ数年、女性差別やウーマンパワーを描いた作品が世界的に増えてきてるけど、それだけに「こういうテーマを扱ってるから面白い・素晴らしい」という段階はもう過ぎたんじゃないかと思った。
確かに現在進行形で大切なテーマだけど、それをどう映画としての面白さも磨き上げつつ伝えるかがこれからは大事になってくるんじゃなかろうか。
そんな事を考えた。


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